日本社会 Japanese society 2005 3 5

 日本社会に、少しずつ「精神的な荒廃」が広がっていると思います。
若者に、「努力していれば、いつか報われる」と言っても、信じてくれないでしょう。
終身雇用制や年功序列制が崩壊しつつある今、
それを信じろと言っても、無理な話でしょう。
 しかも、今の日本社会、
「才能や財産がないと成功しない社会」、あるいは、
「親が有力者でないと成功しない社会」になってしまったのです。
 こんな状況では、若者は、つらいでしょう。
ある者は享楽を求め、ある者は自棄になり、
ある者は何事にも無関心・無気力になってしまう。
 今、国会は、郵政改革に夢中になっています。
確かに、郵政改革は大事な仕事ですが、他に、もっと大事な仕事があるでしょう。
政治家たちは、日本社会の立直しに努力すべきです。

文化 civilization 2005 2 24
 構造改革も大事ですが、文化や社会の立直しも必要です。
ビル・トッテン氏は、著書で、
「帰国して、書店に行った時も、しばしば不愉快な気分を味わわされる。
再販制度をなくし、過当競争を招いたアメリカでは、
本は売れ筋のもの、つまり、暴力とセックスを扱うものが中心になってしまったからだ。
これでは、子供たちは、たまらない。」と嘆いています。
 しかし、日本は、再販制度があるのに、
アメリカと似たような状態になっています。
日本では、暴力、セックス、ゲームというものが、売れ筋でしょうか。

書評 book review 2004 7 23

書名  「アメリカ型社会は日本人を不幸にする」
著者  ビル・トッテン
出版社 大和書房

 少し悲観的だと思います。
たとえば、こういう文章があります。
「こういう社会では、カネが唯一の価値観になる。
そんな大人の姿を見せておいて、
子供に『お金よりも大切なものがある』と教えたところで、
信じろという方に無理がある。」
 確かに、アメリカは、こういう「拝金主義」のようなものがありますが、
アメリカ全体では、そうなっていません。
「拝金主義」は、アメリカの半分ぐらいでしょうか。
まだまだ、アメリカの良心は、健在だと思います。
 しかし、問題なのは、こういうことです。
「帰国して、書店に行った時も、しばしば不愉快な気分を味わわされる。
再販制度をなくし、過当競争を招いたアメリカでは、
本は売れ筋のもの、つまり、暴力とセックスを扱うものが中心になってしまったからだ。
これでは、子供たちは、たまらない。」
 日本では、再販制度があるのに、似たような状態となっています。
暴力、セックス、ゲームというものが、売れ筋でしょうか。






























































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